富士山は乱暴者?

皆さんこんにちは。

ゴールデンウイークは楽しく過ごせましたか?

Hamayouリゾートの各施設、ホテル、温泉、キャンプ場どちらも沢山のお客様で賑わいました。

ご来館、ご利用ありがとうございました。


さてさて、今回は富士山にまつわる神話をお話したいと思います。

タイトルにある通り富士山の乱暴な一面があらわになってしまうお話かもしれません^^;

普段は「日本一」の名を掲げどっしりと構えている富士山に一体何があったのでしょうか?


『八ヶ岳伝説』

富士山の神話ではありますが、今回は山梨県と長野県の県境に位置する八ヶ岳とのダブル主人公のお話になります。


・・・昔々日本がまだ見渡す限りに大平原が広がっている頃のお話。

広大な日本大陸で他の山を抑えて一際大きく目立っていた山が2つ、存在していました。

「富士山」と「八ヶ岳」です。

富士山の女神と八ヶ岳の男神はどちらが大きい山か争うようになりました。

どちらも一歩もひかず、争いは長引きます。

見かねた阿弥陀如来は二人の争いに決着を付けるため、両山の山頂に長い樋をかけ、

中央から水を流しました。

すると水は富士山側に流れていったのです。

八ヶ岳が背くらべにかったのです。

富士山はたいへん悔しがりました。悔しくて悔しくてたまらない富士山の女神はなんと八ヶ岳を太い棒で思い切り叩いたのです。

すると八ヶ岳の頭の部分が八つに割れて今の形になってしまいました。


以上が八ヶ岳伝説の簡単なあらすじです。

富士山乱暴ものですね~。素直に負けを認めないといけませんね^^;


さて、このお話ただの神話なのでしょうか?

2つの山の歴史をたどってみましょう。

富士山の成り立ちについてはサンクチュアリプロジェクトでも中心となるお話です。

50万年前から始まり4回の大きな火山活動によって富士山は今の標高(3776m)になりました。

ひとつひとつ説明すると長くなってしまいますので、省略させていただきますね。

対して、八ヶ岳の噴火は130万年前から始まりました。

富士山よりも大先輩ですね。

八ヶ岳も収束をしてまた噴火をして、を繰り返し今から約30万年前にはなんと3400mの大きな山へと成長していたのです。

(このときは八ヶ岳ではなく古阿弥陀岳火山と呼ばれています。)

当時のイメージとしてはこんな感じでしょうか・・・?

それでは同時期の富士山はどうなっていたのでしょう?

実は同時期、富士山では2回目の大きな噴火によって小御岳火山が形成されました。

この小御岳火山、標高が2400mなんです。

なんと八ヶ岳のほうが当時1000mも高かったんですね。

その後八ヶ岳は大崩落期を迎え山が削れては、色々な場所で噴火が起き山が盛り上がり今の形になりました。

富士山はその後も大きな火山活動によって今の形になりました。


この歴史が今、神話として言い伝えられているんですね。

神話では乱暴者に扱われてしまった富士山は可哀想ですが、

とっても面白いお話だと思い紹介させていただきました。


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