クニマスの故郷へ

皆さんこんにちわ!

私、Hamayouリゾートのいずみの湯で働いております佐藤と申します。

私もこのサンクチュアリプロジェクトに参加していて、

日々クニマスの勉強や西湖の環境について勉強しています。

知れば知るほど面白い発見や驚きが見つかってとっても刺激になります♪

さてさて、そんな佐藤ですが、今回連休を利用してクニマスの故郷である

『田沢湖』へ行って参りました!

田沢湖は秋田県の仙北市にある、水深423mの日本一深い湖なんです!

そしてなんとなんとここ西湖から直線距離でも500kmも離れているのです・・・。

そんな田沢湖へは山梨から電車や夜行バスを使い10時間かけて行ってきました。

やっとの思いでついた秋田県。

夜行バスを降りて目の前に広がっていた景色は、信じられない程に積もった雪でした。


大体私の腰くらいの雪の壁が歩道を囲っていました。

西湖も雪が降ればそこそこ積もる場所ではあるんですが、

こんなに高く積もった雪を見たのは久しぶりでした。さすが雪国ですね〜。

驚きながらも電車に乗り田沢湖駅へと向かうことにしました。

ローソンの看板の支柱も、半分くらい埋まっていました笑

車窓から覗く景色にも驚かされながら、田沢湖駅に到着です。

田沢湖駅からバスに乗りいよいよ田沢湖へ・・・とその前に、移動疲れを癒やすために

温泉に入りに行きました。

実は秋田県の仙北市には数々の名湯があるんです♪

温泉マニアのあこがれ『乳頭温泉』、塩酸が主成分の珍しい温泉『玉川温泉』

聞いたことがある人も多いかもしれませんが、温泉好きの私にとって秋田県は宝庫なのです♪

今回は名湯巡りではありませんが、それでも温泉には浸かりたい!ということで選んだ

水沢温泉は白く濁っていて温度は高め、雪を眺めながら移動疲れも一瞬で吹き飛びました♪

館内には、いずみの湯にも飾っているさかなクンのクニマスの絵も飾ってあり

西湖と田沢湖のつながりを強く感じました。

他にもご当地の工芸品が売られていたり、展示されていたり、温泉の勉強にもなりました。

・・・おまたせいたしました、いよいよ田沢湖へ向かいます。

再度バスに乗り田沢湖畔バス停から降りた私の目の前に広がっていたのは

今までに見たことがない程に青く澄み渡っている壮大な湖でした。

山梨県内の湖や諏訪湖や琵琶湖など有名な湖を沢山見たことがありますが、こんなに

青くて綺麗で神秘的な湖は初めてでした!

特別に動画をご用意いたしましたので御覧ください

いかがですか?

こんな神秘的な湖を見ながら歩きたい。

でも、田沢湖は一周26km・・・

↑調べ直したら田沢湖は一周20kmでした!

とても歩ききれる距離ではないので、田沢湖の有名スポットであるたつこ像まで

歩くことにしました。距離にして大体10kmくらいです。

それでも長い距離ではありますが

「沢山歩けば沢山の発見ができる」をモットーに普段から旅行している私は

沢山発見して沢山の情報をお届けするために、歩きはじめました。

湖畔にいた雪だるまも見送ってくれました。

道沿いに広がる神秘的な田沢湖を眺めがながら、湖に反射する山々に感動しながら・・・

のはずでした・・・。

そのつもりだったのですが、歩いても歩いても景色が変わりません。

上の写真でも気がついた方がいるとおもいますが雪の壁が高すぎるのです!

歩いても歩いても目線の先は雪の壁。

写真中央に写っているのが私です。

178cmある私でさえ雪の壁で目線が遮られてしまいます。

また、湖畔も雪が積もりに積もっており、湖の側に行くことすらできない状況でした笑

こうなったら目線を変えて、湖とは違うところに目を向けて見ることにしました。

バス停に書かれた可愛らしいメッセージや、神秘的な鳥居・・・

面白い形に木の上に積もった雪、写真は撮っていませんが沢山の発見がありました。

目線を変えるって大事なことですね♪

雪の壁に遮られながらも、やっとこ見える湖には山々が反射して見えとてもきれいでした。

それにしてもすごい雪の量ですね^^;

地元の方も今年の積り具合は異常だと仰っていたので逆に貴重な体験ができました笑

そしてたつこ像の前のチェックポイントが近づいてきました。

『田沢湖クニマス未来館』です!

田沢湖クニマス未来館は2017年の7月にオープンした施設で、

秋田県と仙北市が行っている『田沢湖再生クニマス里帰りプロジェクト』行う上で

田沢湖とクニマスとの関係を勉強できる、欠かすことのできない施設です。

普段西湖から見たクニマスを勉強している私にとって

田沢湖から見たクニマスを知ることができる事がとても楽しみでした。

そしてたどり着きました、田沢湖クニマス未来館です。

クニマスについて詳しく書かれていることは勿論ですが、

クニマスがいかに田沢湖に住む人達の生活に根付いていたのか、

過去現在未来いろいろな視点で勉強することができました。

また、地元の小学生がクニマスについて勉強したレポートが展示されていました。

クニマスが田沢湖へ戻るにはまだまだ時間がかかると言われていますが、

その時間を少しでも早くできるよう、仙北市の方々が一生懸命に取り組んでいました。

その気持も受取り、田沢湖でクニマスの帰りを待つ皆様のお手伝いになれるように

これからもこのサンクチュアリプロジェクトに力を注ぎたいと思います。

田沢湖クニマス未来館の館長様やスタッフの方々もお話に応じて頂き、

いろいろな話ができて、田沢湖に直接来て本当に良かったです。

ここで一つ面白い発見をしました!

西湖の住民には名字が「三浦」さんが非常に多いのですが、

なんと田沢湖にも「三浦」さんが非常に多いのです!

これはクニマスの奇跡と関係しているのでしょうか・・・?笑

更に、田沢湖でクニマス里帰りプロジェクトのアドバイザーを務めていらっしゃる方、

西湖の漁業協同組合の組合長のお名前がお二人とも「三浦久」さん

という不思議な共通点も何か関係があるのかもしれません。

そんなお話もしながら、田沢湖クニマス未来館をあとにしました。

こちらは田沢湖クニマス未来館のすぐ側で撮った写真です。

水深が深いため光の反射で青く見えるらしいのですが、

館長様曰く快晴の日はもっと青く見えるらしいですよ!見てみたいですね^^!

こんなきれいな湖を眺められたのもつかの間・・・

またあの雪景色が始まりました笑

それでも雪の壁が低くなっているところからは青く輝く田沢湖が時々拝めました。

そして・・・クニマス未来館から歩くこと20分程で、目的地のたつこ像に到着です!

こちらが、有名なたつこ像です。

ここに来て初めて田沢湖畔で観光客にお会いすることができました。

このたつこ像のモデルとなったたつこさんもクニマスと深い関係があるんですよ〜

ここでは長くなってしまうので仙北市のHPの説明ページを紹介しておきますね♪

田沢湖エリア:たつこ姫伝説 観光情報 仙北市

田沢湖が田沢潟と呼ばれていた頃、院内にまれにみる美しい娘、辰子がいた。辰子はその美しさと若さを永久に保ちたいものと、密かに大蔵観音に百日百夜の願いをかけた。満願の夜に「北に湧く泉の水を飲めば願いがかなうであろう」とお告げがあった。辰子は、わらびを摘むと言ってひとりで家を出て、院内岳を越え、深い森の道をたどって行くと、苔蒸す岩の間に清い泉があった。喜び、手にすくい飲むと何故かますます喉が渇き、ついに腹ばいになり泉が枯れるほど飲み続けた。時が過ぎ、気がつくと辰子は大きな龍になっていた。龍になった辰子は、田沢潟の主となって湖底深くに沈んでいった。一方、辰子の母は娘の帰りを案じ、田沢潟のほとりに着き、娘が龍になったのを知って悲しみ、松明にした木の尻(薪)を投げ捨てると、それが魚になって泳いでいった。後に国鱒と呼ばれ、田沢湖にしか生息しなかった木の尻鱒という(田澤鳩留尊佛菩薩縁起より)さて、十和田湖を南祖坊に追われ、男鹿半島に八郎潟をつくり主となった八郎太郎は、毎年秋の彼岸の頃、田沢湖に恋人の辰子を訪ねて冬を過ごすため、主のいない八郎潟は凍りつき、2人の龍神が住む田沢湖は冬の間も凍らない湖として知られている。(三湖物語より)たつこ像にもどる田沢湖エリア一覧にもどる仙北市田沢湖観光情報センター「フォレイク」電話番号:0187-43-2111 ファックス:0187-43-2077 秋田県仙北市田沢湖生保内字男坂68 仙北市観光情報センター「角館駅前蔵」電話番号:0187-54-2700 ファックス:0187-54-1755 秋田県仙北市角館町上菅沢397-2 西木町観光協会電話番号・ファックス:0187-42-8480 秋田県仙北市西木町小山田字八津249-1 仙北市観光商工部観光課 電話番号:0187-43-3352 ファックス:0187-54-4102 秋田県仙北市角館町中町36連絡先一覧 | 庁舎案内 | 各機関からのお知らせ | リンク集 | サイトポリシー | 個人情報の取扱について各ページに掲載している写真及び記事等の無断転載を禁じます。 Copyright (C) 2006 Akita Semboku City. All Rights Reserved.

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・・・ということで長い長い田沢湖散歩を終え、

バスに乗り込み田沢湖観光は終わりを迎えました。

冬の冷たい風と雪の壁、そこから時々覗く田沢湖、今思いだすと貴重な景色を

贅沢にも独り占めできたことはとってもラッキーですねー!

実は冬の西湖もお客さんがとっても少ないんです。

それでいてきれいな景色を独り占めできちゃうんです♪

湖畔で歌っても恥ずかしくないし、いろんなポーズで写真も撮れてしまいますよ笑

実際私も田沢湖を歩いている時は大声で歌ってみたりもしちゃいました笑

もうすぐ暖かくなり、田沢湖に積もった雪も溶け、緑が増え人が沢山訪れる時期になります。

冬を超えた動物たちも次第に活動し始める時期でもありますね。

そして西湖で産卵期である2月に生まれたクニマスの卵は、

次第に孵化して暖かくなる頃には新しい命が生まれますね。

そして、また冬が来て雪の壁ができて、西湖ではクニマスが卵を産んで・・・

そんなサイクルがこれからも続きます。

このサイクルを崩すことなく、

西湖は環境を守り抜き、田沢湖の環境を整えていかなければ

田沢湖にクニマスが戻れないんだな、と思うと簡単なことではないと

改めて思った田沢湖観光でもありました。

田沢湖が酸性の水から中性に変わったところで、温暖化が進み、

クニマスが生息できる水温を保てなければ意味がありませんし・・・

環境保護って一言で言っても奥が深くて難しいですね。

ただ守ることを考えるのではなくて、

自然で沢山遊んでみて、その自然を守りたいと思えるようになることが大切ですよね♪

長くなってしまいましたが、クニマス旅行記終わりたいと思います。

ご閲覧ありがとうございました!





Hamayou Sanctuary Project

クニマスの生息する湖「西湖」 その素晴らしい環境を未来へ

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